私は高校のとき、体操部に所属していました。
季節の変わり目に開催される体操の大会当日、新しいユニホームを購入し、試合当日に着たことがあります。
新しいユニホームを着れば、より、気合が入るのではないかと思ったのです。
しかし、これがよくありませんでした。
完全に新しいユニホームは、着慣れたユニホームとは違った感覚があります。
サイズに違和感があったり、腰回りのゴムが少し強かったり緩かったりします。
新品なのは嬉しいのですが、しわがまったくなさすぎて、かえって不安が強くなります。
買ったばかりのスーツを着たとき、一種の着心地の悪さを感じるのと同じです。
衣類に対して「初めまして。今後ともよろしくお願いします」という初対面のような心持ちになります。
そうした違和感のため、集中しにくくなったのです。
何とか結果は出せたものの、着心地の悪さで、焦りを感じたのは事実でした。
このことから、得られた教訓があります。
本番では、普段から使っているユニホームが一番だということです。
普段から着ているユニホームは、本人の体に合わせてフィットしています。
自分の動きに合わせたしわができ、動きやすいです。
「普段から着ているユニホーム」という心理も安心感に変わり、プラスに働きます。
違和感がないため、着心地がよく、普段の実力を発揮しやすくなるのです。
もし、本番で特別なユニホームを着るルールなら、そのユニホームを普段の練習で何度か着ておくことをおすすめします。
少しでも着慣れている状態にすることで、ユニホームの違和感をなくすことができるのです。