試合前に考えるのは、作戦です。
どういう流れで試合を進めていくべきか、どういう心理状態で試合に臨むべきか、考えます。
そのときに参考にするのが、応援してくれる人たちです。
親、先生、友人など、応援してくれる人たちの期待に応えたいと思うでしょう。
しかし、これは、あまりよくないのです。
モチベーションが、ぶれるからです。
ある人は、勢いで勝ってほしいと思うでしょう。
ある人は、面白い試合を見せてほしいと思うでしょう。
ある人は、粘り強い試合を見せてほしいと思うでしょう。
いろいろな人の顔が思い浮かぶと同時に、いろいろな期待が浮かびます。
すべての人の期待に応えようとすると、迷いが発生します。
自分でもどういう姿勢で試合を進めていいのかわからなくなり、作戦が立てにくくなるのです。
そもそも他人からの評価を気にしていることがよくありません。
人が求める理想は追いません。
追いかけるべきは、自分の理想です。
誰のためでもない、自分が自分のために果たす試合だと考えるのです。
相手選手のデータを参考にしながら、全力を出し切れるであろうスタイルで試合に挑むのが、一番です。
わがままでいいのです。
自分の試合ですから、自分の理想を追求すべきです。
いま一度、自分はどう試合を進めたいのか、考えましょう。
自分が求める理想を追うと、不要なプレッシャーから解放されます。
迷いが吹っ切れ、モチベーションが上がって、集中力がつくのです。
自然と、自分らしい力を発揮できるようになります。
応援してくれる人たちが、いろいろな期待を持ちますが「勝ってほしい」という思いは同じです。
結果で勝つことが、応援してくれる人の期待に応えることになるのです。