試合前に、体調が悪くなることがあります。
程度にもよりますが、本当に体調が悪いなら、事前に適切な手当てを受けるべきです。
補強なり、休憩なり、体調回復に努めます。
場合によっては、出場ではなく、棄権も検討したほうがいいでしょう。
しかし、体調がひどく悪い場合は除き、気分が優れない程度なら、あえて言わないほうが賢明です。
言い始めると、癖になるからです。
試合前に、体調が悪いことを言っておけば、逃げ道ができます。
試合でうまくいかなくても、体調が悪いせいにできるのです。
保険になります。
「これはいい方法に気づいたぞ」と思い、いつも試合前に「今日は体調が少し悪い」と言うようになります。
これは、やり始めると、癖になります。
癖になると、体が覚えます。
試合前に「体調が悪い」と言うと、自己暗示の力によって、本当に体調が悪くなります。
その結果、試合前は必ず体調が悪くなる体質になります。
本番に限って実力を発揮できなくなる選手になってしまうのです。
体調が少々優れない程度なら、口に出して言わないことです。
体調管理も、自己管理の1つです。
試合前に体調が優れないなら、そういうコンディションにしてしまった自分の管理能力に、問題があります。
体調不良は、自分の責任だと考えるのです。
そういう責任感を持つと、試合に強くなります。
普段の自己管理に対する考えが、引き締まります。
その強く引き締まった考え方によって、試合できちんと実力を発揮できるようになるのです。