恋人とお付き合いをしていると、ほかのカップルの様子が、視界に入ることがあります。
やはり、ほかのカップルの様子は気になります。
自分たちの恋愛は、世間と比べて、どのような位置にあるのだろうかと思います。
「ほかのカップルは、手をつないでいるのに、私たちはまだ手に触れたこともない」
「ほかのカップルは、毎日デートしているのに、私たちは週に1回」
「ほかのカップルは、付き合い始めてすぐキスしているのに、私たちはまだしていない」
比べて勝っている点もあれば、負けている点もあるでしょう。
優劣を総合的に比べて、自分たちの幸せを判断します。
しかし、こうした比較を始めると、恋愛は狂い始めます。
周りに振り回された恋愛だからです。
優劣による比較で幸せを計ろうとするのは、世間に振り回されている状態です。
「自分たちがどう思うか」ではなく「世間から見てどう思われるか」になっているからです。
すなわち、自分たちの恋愛の形に集中ができていないのです。
世の中、上には上がいるものです。
きょろきょろして、ほかのカップルと見比べていると、自分たちよりうまくいっているカップルを発見します。
もしくはテレビや雑誌などで、自分たちより幸せそうなカップルを見かけることもあるでしょう。
その瞬間「いいな。羨ましいな。それに比べて私たちはダメね」と思います。
上には上がいますから、比較の恋愛をしているかぎり、常に不満を抱くことになります。
比べているかぎり、本当の満足感は得られないのです。
比べるのではありません。
自分たちには、自分たちの恋愛の形があると思うことです。
ほかのカップルの状態にかかわらず、自分たちには自分たちのペースがあります。
そのペースを崩さず、自分たちにちょうどよい形や具合を追求することが、理想的な恋愛です。
お互いが「ちょうどいいね」と思うからこそ、関係が良好になり、長続きします。
このとき、一切の不満がない、本当の幸せが感じられるのです。