笑うほど、しわができると思う人がいます。
それは違います。
たしかに笑うと、表情にしわができますが、一時的です。
肌に十分な弾力があるうちは、どんなに笑っても、しわはできません。
しわの折り目がすぐ元どおりになり、しわができないのです。
肌の張りは、コラーゲンとエラスチンのおかげです。
ベッドの下にある、バネ付きクッションのようなものです。
コラーゲンが太かったり、エラスチンが強かったりすると、豊かな弾力によって、折り目はすぐ元どおりになります。
そのコラーゲンとエラスチンを作っているのは「繊維芽細胞」といわれる細胞です。
繊維芽細胞が活発であるほど、たくさんのコラーゲンとエラスチンを生成されるので、豊かな弾力が生まれます。
おかげで肌に張りができ、しわもできにくいのです。
ただし、1つ気をつけたいことがあります。
紫外線です。
コラーゲンやエラスチンを作る繊維芽細胞は、紫外線が大の苦手です。
紫外線にあたるほど、繊維芽細胞の働きが弱ってしまいます。
繊維芽細胞の働きが衰えると、コラーゲンとエラスチンの生成量が少なくなり、肌の弾力が低下します。
弾力が低下した肌に、表情などの物理的な刺激が加わると、皮膚の折り目の溝が深くなり、しわへと変わるのです。
若々しさの維持とは、いかに繊維芽細胞の働きを衰えさせないかということです。
まず紫外線を避けることが、第一です。
紫外線を避けていれば、思いきり笑っても、しわはできません。
次に大切なのは、笑って元気になることです。
元気になるから、笑うのではありません。
笑うから、元気になるのです。
笑って元気になるほうが、体の内側から細胞の生命力を活性化させます。
繊維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成が促されるのです。
体の免疫力を高める効果もあります。
たくさん笑うほど、しわも病気も、予防できるのです。