体臭に関して、女性には男性にはない「変わった特徴」があります。
女性の体臭は、月経が起こる1カ月単位で、変化することです。
特にこれという生活の変化がなくても、月経の周期によって、体臭がわずかに変化します。
原因は、ホルモンです。
女性は黄体期に入ると「プロゲステロン」と呼ばれるホルモンの分泌量が、倍増します。
妊娠の準備には欠かせないプロゲステロンですが、体臭にも影響を及ぼすことが確認されています。
プロゲステロンには、体温を上げる作用があります。
排卵期から月経前の間は、基礎体温が高くなりますね。
黄体期は、プロゲステロンの分泌量が増えるため、基礎体温が上がるのです。
基礎体温が上がると、少し運動しただけで汗をかきやすくなり、汗臭さが目立ちやすくなります。
プロゲステロンの影響は、体温上昇だけではありません。
プロゲステロンの分泌量が増えると、皮脂の分泌量も増えます。
皮脂が増えることで、においも強くなるのです。
これは、病気でもトラブルでもありません。
正常に生理がきている女性ほど起こりうることです。
大切なことは、生理の周期に合わせて、体臭の意識をつけることです。
「今は黄体期だから、においに注意しよう」と思うだけでも、体臭対策がしやすくなります。