「ああ。日焼け止めの塗り直しが面倒だ」
そういう人があることを思いつきます。
「朝に、強い日焼け止めを塗っておけば、1日中持つのではないか」
なかなかいい発想です。
あらかじめ強い日焼け止めを塗っておけば、持ちも長くなるのではないかと思います。
たしかにSPFが高いほど、肌が赤くなるまでの時間は長くなります。
たとえば、SPFが50の場合なら、理論上は、16時間ほど持つ計算になります。
しかし、これは皮脂や汗をかかない場合の話です。
理論上は問題なくても、現実はそうもいきません。
どんな人でも皮脂は分泌されますし、体温調整のためわずかに汗をかいています。
汗をかくと言っても、だらだら流れる汗のことばかりではありません。
普段から、私たちの体は「恒常性」と言って、一定の体温を保つため、わずかに汗をかいています。
どんなに効果の高い日焼け止めも、皮脂や汗によってむらができると意味がありません。
つまり、SPFの数字の高さにかかわらず、塗り直しは必要なのです。