傘と日傘は、見た目がそっくりです。
外見が似ているためか、雨の日に使う傘と同じ感覚で考えている人も多いのではないでしょうか。
傘を使えば雨を防げるように、日傘を使えば紫外線も防げるだろうと考えてしまうのです。
たしかに雨の日に傘を使えば、ほぼ濡れることはありません。
同様に、日傘を使えば、紫外線もほぼ完全にカットできるだろうと思ってしまうのです。
残念ですが、誤解です。
日傘を使っても、完全に紫外線を防げるわけではありません。
上から降り注ぐ紫外線を日傘で防ぐことはできても、地面に反射した紫外線は防げないからです。
雨は、地面に落ちてもさほど跳ね返ってきませんが、光はしっかり跳ね返ってきます。
アスファルトの地面の場合、反射率は10から30パーセントといわれています。
建物の壁も、反射します。
空気中の浮遊しているちりも、反射します。
これが光の特徴です。
雨とは、決定的に異なる点です。
日傘を傘と同じ感覚で考え、完全に紫外線を防げると考えないことです。
あくまで上から降り注ぐ紫外線のみ、カットできるのです。
もし本気で紫外線をカットするなら、日傘だけでなく、サングラスと日焼け止めが必要なのです。