一昔前は「焼けた肌は健康的」というイメージがありました。
黒く焼けた肌は、丈夫で力強い様子がうかがえます。
日光を浴びると、骨を強くするビタミンDの生成にもつながるため、積極的に浴びるべきだという風潮がありました。
1990年代、日本では「ガングロ」という現象が流行するほど、積極的に日に焼けようとする時期もありました。
日に焼けるために、わざわざ海に行って焼いたり、日焼けサロンで焼いたりしていたのです。
しかし、もう古いイメージです。
医学が進歩した結果、理想と現実は異なることがわかってきました。
しみやしわの原因のほとんどは、紫外線の影響によるものと判明しました。
長期間にわたって浴びすぎると、紫外線がDNAを傷つけ、皮膚がんや白内障につながるデータも報告されています。
黒く焼けた肌は、見た目の力強い印象とは逆に、健康を害する行為だったのです。
健康になる思い込みがあって、わざわざ焼いているなら、今日からストップです。
健康につながると思ってやっていたことが、逆効果になっています。
知識は生活に生かしましょう。
今は「白い肌こそ健康」というイメージです。
以前は、色白の肌に対して弱々しいイメージがありましたが、今では美を象徴するイメージです。
白い肌には、透明感や、清潔感、若々しさがあります。
紫外線を避けることで、しみやしわを防げます。
皮膚がんや白内障の予防にもつながります。
それは紫外線を避けることで、実現できるのです。
イメージは、その人の行動にひそかに影響するものです。
あなたの頭の中にある古いイメージや先入観を、科学的な真実に基づいて、事実に合ったイメージに刷新することが大切です。