みんなに気に入られようとして、みんなにいい顔をする人のことを「八方美人」と言います。
誰でも人間関係をうまく築きあげたいと願っていますから、みんなと平等に仲良くなろうとします。
しかし、実際、八方美人の人はうまくいっているようで、実はうまくいっていません。
「あの人にはこの顔。この人には、この顔」というように性格を変えてしまうのは、ただ周りに振り回されているだけです。
八方美人という響きこそはよいですが、その実態は「みんなに振り回されている人」です。
みんなに合う完璧な性格というのはありません。
10人いれば、10とおりの考え方があります。
みんなと仲良くなろうとしてみんなにいい顔をしていると、いつか話のつじつまが合わなくなります。
人付き合いは、自分の個性を持っていれば持っているほど、はっきり白黒わかれます。
最初からすべての人と仲良くしようと意気込むと、疲れます。
こんなとき、まず身近なところから1人でいいですから自分と話の合う人を見つけることです。
いきなり最初からすべての人と仲良くするのではなく、まず目の前にいる身近な人から仲良くなるように心がけましょう。
1人の人と仲良くなれば、その人を通じてまた新しい人と出会えます。
その人が、また新しい友人を紹介してくれます。
まず目の前にいる人から仲良くしていくことで、いつの間にか友人の輪が広がっていくのです。
これが上手な友人の輪の作り方です。