心理学には「好意返報性の法則」というのがあります。
この意味は、自分に好意を寄せている人には、こちらも相手に好意を持ってしまう法則です。
つまり相手のことを好きになれば、相手もあなたを好きになってしまうことです。
これはあなたも日常生活の中で、何度も経験したことがあるでしょう。
自分のことを気に入ってくれる人には、こちらも相手に対してよい印象を持ってしまいます。
自分のことを嫌っている人には、こちらも相手に嫌悪感を持ってしまいます。
人間関係をスムーズにするために、この心理学の法則を日常生活に取り込んでしまいましょう。
まず、自分から相手を好きになればいいのです。
相手が誰でもいいのです。
友人も、先生も、家族も、好きな人にだってかまいません。
相手から好きになってくれるのを待つのではなく、まずあなたから相手を好きになるように心がけましょう。
あなたの好きという好意は、知らず知らずに相手に伝わります。
表情や話し方、会話の内容、態度や振る舞いなど「好き」という感情は、あなたの行動全体を変えます。
どうしても嫌いな人がいて困っているのでしたら、嫌いな人を好きになってしまうのです。
最初はできないと思うでしょうが、根気よく時間をかけてもかまいませんから、少しずつ相手を好きになるのです。
相手はあなたが好意を寄せているということに少しずつ気づきます。
自分に好意を寄せてくれている人に対しては、悪い感情は持ちません。
人付き合いがうまくいかないと言っている人にも、これは大変有効です。
人付き合いがうまくいかないと言っている人は、決まって相手のことをよいふうに思っていません。
たいてい相手の愚痴を言っています。
だから人間関係が余計にうまくいかないのです。
あなたが相手のことをよいふうに思わなければ、相手もあなたのことをよいふうには思ってくれないのです。
私は人付き合いが苦手な人には「まず自分から相手のことを好きになるようにすればいいですよ」と言うようにしています。
自分から相手を好きになれば、相手もあなたのことを好きになってくれるのです。