「お母さん、苦しいよ」
子どもが急に体調不良を訴えたとき、あなたならどうしますか。
せっかく計画を立てたのだから、何とか無理してでも行けないかと考えます。
もちろん軽微な擦り傷や吐き気くらいなら、時間の経過とともに改善が期待できます。
しかし、風邪やそのほかの病にかかり、しばらく安静が必要な体調不良の場合、旅行に行くべきかどうか、迷います。
体調不良の原因にもよりますが、子どもが体調不良を訴えているときに無理に連れて行くのは、おすすめできません。
旅行を中止する勇気も必要です。
体調が変わりやすい子どもを無理に連れて行くと、さらに病状が悪化する可能性が高いからです。
せっかくの旅行が台無しになるだけでなく、さらに病状を悪化しかねません。
なにより、親子の信頼関係に影響が及びます。
無理に子どもを連れて行こうとすると「子どものことより旅行を優先させている」と子どもは感じます。
親に対して不信感を抱くようになります。
親には、旅行のキャンセルは大きな決断になるでしょう。
キャンセル料が発生して金銭的なダメージがあったり、突然の予定変更は同行メンバーに迷惑がかかったりなどの影響があります。
しかし、子どもは自分の体調を思ってキャンセルしてくれたことに、きっと感謝を抱くに違いありません。
親が旅行の中止をすることで、子どもは「心配してくれている。大切にされている」と実感できるのです。
すると結果として、親に対する信頼関係が以前より深まります。
旅行はできなかったとしても、旅行をしたかのように絆は深まるのです。