「せっかくだから晴れますように!」
旅行といえば、天気が晴れてくれるように願います。
たしかに晴れの日のほうが見晴らしもよく、傘を差す手間もありません。
写真写りもよく、いい思い出ができることでしょう。
しかし、それでは雨の日がかわいそうではありませんか。
雨が降っていたとき、うっかり、親が子どもへ口にする言葉があります。
「雨が降っていて残念だね」という一言です。
これを聞いた子どもはどう思うでしょうか。
雨が悪いことだというような言葉です。
雨が降ったらすべてが台無しのような印象を受けます。
おかしいと思いませんか。
雨の日とはいえ、やはり1日には変わりないのです。
晴れの日だけでなく、雨の日も、曇りの日も、自然の営みです。
善しあしはありません。
捉え方の問題です。
親は「晴れの日はよい。雨の日は悪い」という固定観点から、発言していないでしょうか。
雨の日は「雨の日を楽しむ」という姿勢が大切です。
そういうとき、親は子どもに次のような言葉をかけてください。
「雨が降って気持ちいいね」
こう聞けば、何かぱっと心が開きませんか。
悪者扱いしがちな雨を前向きに楽しむ、気持ちのいい言葉です。
旅行中に雨が降っても、雨を悪者扱いしないこと。
ありのままの自然の営みを楽しむ姿勢が大切です。
それが、子どもとの旅行を楽しむコツです。