ウォーキングをするときに意識して動かすところと言えば、どこを想像しますか。
おそらく大半の方々は「足」や「腕」などを思い浮かべることでしょう。
大股で歩き、腕をよく振るのは、典型的なウォーキングのイメージです。
さて、さらにもう1つ、意識して動かさなければいけないところがあります。
「呼吸」です。
本来、呼吸は意識をしなくてもできます。
寝ているときも、自然と呼吸ができます。
そのため、ウォーキングの途中でも、比較的呼吸を軽く考えている人がいます。
しかし、呼吸も、足や腕と同様、しっかり意識して動かす必要があります。
吸ったり吐いたりです。
足や腕を大きく動かすことばかりに気を取られがちなウォーキングですが、呼吸に対しても、負けないくらい意識を向けてください。
呼吸が深くなると、さまざまなメリットがあります。
ウォーキングは、有酸素運動です。
有酸素運動とは「エネルギーを作り出す際、酸素を必要とする運動」という意味です。
酸素がなければ話が始まりませんから、意識をしてしっかり呼吸し、たくさん酸素を吸い込む必要があります。
取り込む酸素の量が多くなるということは、エネルギーの燃焼効率もよくなります。
しっかり酸素が血中に取り込まれることで、疲れにくくなります。
呼吸をしっかり吸い込むことで、活力がみなぎり、前へ踏み出す一歩が力強くなります。
脳は、人の体重のおよそ2パーセントしかありません。
にもかかわらず、呼吸による酸素のおよそ20パーセントも消費するところです。
酸素が必要とされているところです。
深く呼吸をしながら有酸素運動をすれば、脳へ酸素が血液に乗って運ばれやすくなります。
その結果、脳が活性化され、頭がすっきりするのです。