子どもは、幼いころが一番かわいいと言います。
10歳くらいまでは、何でも「はい」「ありがとう」と言って素直に言うことを聞く年齢です。
お人形さんのようにかわいいですが、10歳くらいを過ぎると、急変します。
悪い言葉を覚え、使い始めます。
「ばか」
「あほ」
「間抜け」
友人の影響や漫画の影響などを受け、汚くて下品な言葉を使い始めます。
子どもには、こうした下品な言葉が大変新鮮です。
使うだけならまだしも、親に向かっても、こうした汚い言葉を言ってからかい始めます。
こうなると厄介です。
急に子どもが憎たらしくなり、叱ることも急に増えてきます。
生まれたばかりのころはけがをしないように手がかかり、手がかからなくなったと思えば次は汚い言葉で親をからかい始める。
はあ、なんと子育てとは大変なのでしょう。
こういう言葉に対して、どう対処していますか。
無理やり言わせないように、叩いたり殴ったりなど、暴力でしつけようとするのはよくありません。
「叩いてはいけません」と言っている親が暴力を振るうのは、見本になりません。
難しくはありません。
子どもの下品な言葉に、いちいち本気にならないことです。
「そういう言葉を使うのはやめなさい」と忠告だけして、後は聞き流すだけでいい。
こういう言葉に親が本気で反応するのも、大人らしくない。
結局、子どもの言葉です。
心から本気で言っている言葉ではありません。
ただ面白半分、興味本位で口にしているだけです。
親も大人ですから、軽い冗談だと思い、聞き流せばいい。
精神年齢の高い親が、精神年齢が低い子どもを包み込めるくらいの度量が欲しいところです。
いちいち本気で付き合っていたら、親は身も心も持ちません。
こうした言葉を子どもがいつまでも使い続けるわけではありません。
もうしばらく成長をすれば、すぐ飽きて、言わなくなります。
物珍しい言葉を覚えて、使ってみたいだけなのです。