ぬるま湯に浸かっていると、人間は進歩しません。
ぬるま湯に浸かっていると眠くなりませんか。
気持ちよすぎるからです。
気持ちいいから「それでいいじゃないか、十分だろう」と思います。
何も改善しようとせずぼうっとして、現状維持を続けます。
たしかにぬるま湯は気持ちいい。
しかし、ぬるま湯に浸かっている時点で、大変危ないです。
気持ちよさにかまけて、気持ちがたるんでくるからです。
ぬるま湯に浸かっている時間が長いほど、だれる気持ちも大きくなり、自然と悪影響が出てきます。
経費の無駄が出てくる。
社内の情報の巡りが悪くなる。
社員のやる気が低下する。
気持ちよさにかまけて、企業全体がだれてしまいます。
悲しいかな。
こんな状態でも景気がいいときは、大きな問題になりません。
経済状況が上向きなので、勝手に売り上げは上がります。
しかし、いずれ不況が訪れます。
景気には波があり、好況と不況は交互に繰り返しやってきます。
不況になれば、今までぬるま湯に浸かっていたことに気づきます。
まだ斬新で意気込みが強い会社でも、景気がいい時期にだれて、不況のときに焦ります。
「これは大変だ」と目が覚め、ようやく本気になり始めます。
不況が来たら、むしろ喜んでください。
今まで表面化していなかった無駄を駆逐するチャンスと考えます。
景気が悪いからこそ、会社の悪い体質が表に出てくるようになります。
必死になって今まで悪かった点をひたすら改善しましょう。
不況を最大限に生かしたとき「本当に強い企業」へと成長するチャンスになります。