執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」

「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

「種の起源」で有名なダーウィンは言いました。

「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」

地球上には、数多くの生命体がいます。

海の中の魚たち。

陸の上の哺乳類たち。

空を舞う鳥たち。

地球は46億年の歴史の中で、水中・陸上・空中など、さまざまな変化を遂げました。

その大変化の中で、生き残るために変化に適応し、姿形を変化させた結果です。

初めは小さな単細胞が始まりといわれています。

しかし、海の中や陸の上など、各自の環境事情に応じて、生き残るべく適切な変化を遂げてきました。

その結果、多くの種が誕生したといわれています。

「環境の変化によって種が生まれた」

ダーウィンはこう言いたかったのでしょう。

生き残っているだけで「強い」という証拠です。

陸海空と生きている場所こそ違いはありますが、環境適応に成功し、生き残っているだけで、種としての成功を収めています。

強いから生き残っているのではありません。

変化するものが生き残れる。

生き残ったものが強い。

変化ができなかった、あるいは変化に遅れたものは消えます。

変化していく環境の中、生き残れるように素早く変化を遂げた結果、種が存在し、今「生」を満喫しています。

現存する生命体は、地球の目まぐるしい環境の変化に耐えた優秀な生命体です。

DNAは、優秀な品種を残そうとしています。

私たちは、こうした生き残っている生物たちから学ぶ点が多くあります。

不況にはどう立ち向かうのか。

「強くなろう」という発想は捨ててください。

「生き残る」という発想への転換です。

強いなら、恐竜たちは生き残れたはずです。

しかし、恐竜は見事絶滅してしまいました。

逆に、小動物や微生物たちのような弱い生き物のほうが、急速な地球環境の変化にいち早く対応し、生き残ることができました。

それが本当に強いです。

「増強と拡大」ではありません。

「変化と適応」です。

これが不況で生き残るコツなのです。

不況を乗り切る経営者の心得(11)
  • 強くなるのではなく、変化する。
もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。
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