「種の起源」で有名なダーウィンは言いました。
「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」
地球上には、数多くの生命体がいます。
海の中の魚たち。
陸の上の哺乳類たち。
空を舞う鳥たち。
地球は46億年の歴史の中で、水中・陸上・空中など、さまざまな変化を遂げました。
その大変化の中で、生き残るために変化に適応し、姿形を変化させた結果です。
初めは小さな単細胞が始まりといわれています。
しかし、海の中や陸の上など、各自の環境事情に応じて、生き残るべく適切な変化を遂げてきました。
その結果、多くの種が誕生したといわれています。
「環境の変化によって種が生まれた」
ダーウィンはこう言いたかったのでしょう。
生き残っているだけで「強い」という証拠です。
陸海空と生きている場所こそ違いはありますが、環境適応に成功し、生き残っているだけで、種としての成功を収めています。
強いから生き残っているのではありません。
変化するものが生き残れる。
生き残ったものが強い。
変化ができなかった、あるいは変化に遅れたものは消えます。
変化していく環境の中、生き残れるように素早く変化を遂げた結果、種が存在し、今「生」を満喫しています。
現存する生命体は、地球の目まぐるしい環境の変化に耐えた優秀な生命体です。
DNAは、優秀な品種を残そうとしています。
私たちは、こうした生き残っている生物たちから学ぶ点が多くあります。
不況にはどう立ち向かうのか。
「強くなろう」という発想は捨ててください。
「生き残る」という発想への転換です。
強いなら、恐竜たちは生き残れたはずです。
しかし、恐竜は見事絶滅してしまいました。
逆に、小動物や微生物たちのような弱い生き物のほうが、急速な地球環境の変化にいち早く対応し、生き残ることができました。
それが本当に強いです。
「増強と拡大」ではありません。
「変化と適応」です。
これが不況で生き残るコツなのです。