「だいぶ古くなったなあ。そろそろ買い換える時期だな」
まだ問題なく使えても、古くなったという理由だけで、私たちは新しい物を買い換えようとします。
戦後のものが不足していた時代とは違い、本当に豊かな時代になりました。
買い換えると同時に、今より優れたものを購入しようとします。
最新を追いかけはじめると、切りがありません。
新規開拓は、本当に幸せへの近道なのか、考え直しましょう。
古くなったという理由だけで、買い換えてはいないでしょうか。
古いからいい。
味わいが出てきます。
使い方に慣れ、自由に使いこなせるようになれば、ようやく本来の仕事に集中することができるようになります。
新しい物を買ってしまうと、使い方を覚え直したり、慣れ直したりする必要があります。
その時間は、生産的ではありません。
たとえば携帯です。
携帯を買い換えると、操作の仕方を一から覚え直さなければいけません。
機種によってはボタンの配置が逆であったり、メールの打ち方に癖があったりして、慣れるまで時間がかかります。
新しい靴を買うと、靴擦れが起きて、逆に足を痛めてしまいかねません。
新しい車を買い換えると、慣れていない操作のため、事故を起こしやすくなります。
新しい物を買ったばかりに、非効率・非生産になるということがあります。
本当に生産的になるのは、慣れてきてからです。
だから使い慣れた古いものがいい。
古いからという理由で買い換えるのは、慣れるまでにかかった時間やお金をドブに捨てていることと同じです。
大変もったいない。
古くなったら、すぐ買い換えるのではなく、まずメンテナンスです。
携帯も長く使って、バッテリーの持ちが悪くなったら、携帯を買い換えるのではなくバッテリーだけ買い換えればいい。
服が破れたら、捨てるのではなく、裁縫をして修繕すればいいだけです。
靴が汚れたら、買い換えるのではなく、磨けばいい。
見かけや格好に惑わされてはいけません。
古くてもいいから、同じものを長く使うようにしましょう。
同じものを長く使う人は、生産的になり、仕事効率が向上するのです。