プロと聞くと、まず連想するのは「高い技術力」です。
普通の人ができないような巧みな技を、軽々こなせる人を思い浮かべてしまいます。
特に社会に入ったばかりの新人は、少しでも早くプロになろうと、高い技術を求めてしまいがちです。
しかし、プロとは、必ずしも高い技術が必須条件ではありません。
もちろん高い技術はあったほうがいいのですが、それ以上に大切なことがあります。
本当にプロに必要な条件とは「当たり前のことを当たり前にすること」です。
基本、基礎という土台が、しっかり固まっている人のことを言います。
これができなければ、いかに高い技術があったとしても、すべてが水の泡です。
当たり前のことができて、高い技術があるならかまいません。
しかし、いくら高い技術を身につけていても、当たり前のことができない人は、もはやプロとは呼べません。
たとえば、高い技術を持っていても、毎日遅刻をして、人に嘘をついて、約束を破る人は、本当にプロと呼べるでしょうか。
いくら、高い技術があるとはいえ、こうした社会人としての基本ができていなければ、仕事どころか会社を首になります。
定時に出社して、人に誠実になり、約束はきちんと守る人の技術が、初めて評価されます。
その技術は、高度である必要はありません。
当たり前のことを当たり前にする基礎があってこそ、初めて高い技術が映えます。
人と差をつけるのは「高い技術力」ではありません。
「当たり前の力」です。
いかに当たり前のことを当たり前にするかです。
「遅刻をしない」
「嘘をつかない」
「約束は守る」
こうした当たり前は目立ちませんが、積み重なれば目立ちます。
人と一番差がつくのは、こうした当たり前の力です。