「今、話しかけても大丈夫かな?」
話しかけるタイミングは、恋愛だけの話ではありません。
仕事においても「話しかけるタイミング」は恋愛同様に大切です。
私の体験談を紹介します。
以前に上司から、ひどく叱られた内容です。
ある日、ささいな用事があって、何気なく同僚のKさんに話しかけました。
するとすかさず、近くにいた上司が怒鳴ってきました。
「話しかけるタイミングを考えろ!
作業中だということがわからないのか。
この作業でミスをしたら、お前の責任だぞ」。
よく確かめると、同僚のKさんは間違っては取り返しのつかないような大切な作業を行っているところでした。
そうとは知らず、私は自分のタイミングで話しかけてしまっていたのです。
「話しかけるタイミングくらい」と思っていた私は、恥ずかしくなり、深く反省しました。
もしミスをしていたら、話しかけた私が原因になります。
料理中に自分の指を切りやすいのは、突然話しかけられたときが多い。
包丁を使っているときに、ほかの人から突然話しかけられると注意がそがれてしまい、うっかり自分の指を切ってしまいます。
タクシーの場合も、同じです。
以前、タクシーの運転手から聞いた話です。
タクシーにおける交通事故は、お客さんの話しかけるタイミングの悪さが一因になっているとのことです。
事故を起こすのは、お客さんが突然「そこを曲がって」と話しかけるときだといいます。
いくら運転のプロとはいえ、ドライブ中に「そこを曲がれ!」と急に言われると、気が動転してしまいます。
早めに言ってもらえれば、周囲の交通状況を確認してから落ち着いて曲がることができます。
しかし、道を通りすぎる瞬間に「曲がれ!」と言われると、無理が生じ、事故へとつながるのです。
好き勝手に話しかけていると、相手に迷惑をかけ、大きなトラブルを引き起こす原因になりかねません。
用件があって話しかけるときには「今、話しかけて大丈夫だろうか」と相手の様子をうかがうくらいのケアはしておきましょう。
話しかけるタイミングは、仕事においても大切なマナーなのです。