執筆者:水口貴博

社内ビジネスマナーの30の基本

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話しかけるときには、タイミングを考えよう。

話しかけるときには、タイミングを考えよう。 | 社内ビジネスマナーの30の基本

「今、話しかけても大丈夫かな?」

話しかけるタイミングは、恋愛だけの話ではありません。

仕事においても「話しかけるタイミング」は恋愛同様に大切です。

私の体験談を紹介します。

以前に上司から、ひどく叱られた内容です。

ある日、ささいな用事があって、何気なく同僚のKさんに話しかけました。

するとすかさず、近くにいた上司が怒鳴ってきました。

「話しかけるタイミングを考えろ!

作業中だということがわからないのか。

この作業でミスをしたら、お前の責任だぞ」。

よく確かめると、同僚のKさんは間違っては取り返しのつかないような大切な作業を行っているところでした。

そうとは知らず、私は自分のタイミングで話しかけてしまっていたのです。

「話しかけるタイミングくらい」と思っていた私は、恥ずかしくなり、深く反省しました。

もしミスをしていたら、話しかけた私が原因になります。

料理中に自分の指を切りやすいのは、突然話しかけられたときが多い。

包丁を使っているときに、ほかの人から突然話しかけられると注意がそがれてしまい、うっかり自分の指を切ってしまいます。

タクシーの場合も、同じです。

以前、タクシーの運転手から聞いた話です。

タクシーにおける交通事故は、お客さんの話しかけるタイミングの悪さが一因になっているとのことです。

事故を起こすのは、お客さんが突然「そこを曲がって」と話しかけるときだといいます。

いくら運転のプロとはいえ、ドライブ中に「そこを曲がれ!」と急に言われると、気が動転してしまいます。

早めに言ってもらえれば、周囲の交通状況を確認してから落ち着いて曲がることができます。

しかし、道を通りすぎる瞬間に「曲がれ!」と言われると、無理が生じ、事故へとつながるのです。

好き勝手に話しかけていると、相手に迷惑をかけ、大きなトラブルを引き起こす原因になりかねません。

用件があって話しかけるときには「今、話しかけて大丈夫だろうか」と相手の様子をうかがうくらいのケアはしておきましょう。

話しかけるタイミングは、仕事においても大切なマナーなのです。

社内ビジネスマナーの基本(30)
  • 相手の様子を確認してから、話しかける。
まとめ

社内ビジネスマナーの30の基本

  1. 仕事マナーがあれば、嫌いな人とも一緒に仕事ができる。
  2. 「ご苦労さま」と「お疲れさま」の違いに気をつけよう。
  3. 取り出したものは、使い終われば、元の場所に戻す。
  4. 風邪を引いたときには、無理をせず休む。
  5. 風邪を引きかけているときには、マスクを付けておこう。
  6. いつの間にか二重敬語を使っていませんか。
  7. 報告・連絡・相談は、社会人としての基本マナー。
  8. 休暇届を、直前になって出すのはタブー。
  9. ストレスがかかっているときは、ストレスを感じない。
  10. 欠勤の連絡を、親にさせない。
  11. 遅刻連絡のときには「遅れる理由」と「目安」を伝えるようにしよう。
  12. 会社にある備品は、持ち帰ってはいけない。
  13. 長時間席を外す場合には、ほかの人に伝えておくこと。
  14. 言葉遣い(敬語・謙譲語・丁寧語)は、社会人にとって欠かせない技能。
  15. 社内の話を、社外で話してはいけない。
  16. 会社の上下関係は「年齢」ではなく「キャリア」である。
  17. ダメと言っている人が、ダメになる。
  18. デスクの上の整理整頓も、仕事の1つ。
  19. 挨拶をすれば、人間関係がよくなる。
  20. 挨拶は、言われる前に、言う。
  21. 失敗は、して落ち込むのではない。
    して、飛躍するのだ。
  22. いくらベテランでも、新しい職場では新人である。
  23. いくら定時が過ぎているとはいえ、直帰する場合には、会社に連絡をする。
  24. 社会人になってからは、悪い癖は無視できない。
  25. プリンターの使い方を覚えるのも、仕事のうち。
  26. クッション言葉で、言いにくい一言が、言いやすくなる。
  27. 机を長時間離れるときには、資料を出しっぱなしにしない。
  28. 独り言を言いながら、仕事をしない。
  29. マニュアルはあっても、頼りすぎない。
  30. 話しかけるときには、タイミングを考えよう。

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