「ありがとう」という言葉は、聞いて誰もが嬉しくなる言葉です。
この感謝の言葉は、シンプルな一言です。
だからこそ、使い方によって、チャンスをつかめる量も変わります。
病院に行ったとき、医者の隣に、助手の看護師がいました。
診察を終えて、あなたは診察ルームを出ようとしたときです。
「ありがとうございました」を、誰に対して言いますか。
まず、対応してくださった医者に感謝して言うのは、当然ですね。
しかしそれで十分ではありません。
チャンスをつかむ人は、直接対応していない助手の看護師にも「ありがとうございました」と言います。
医者には「ほかの人のこともきちんと見ている。感謝してくれる優しい人だな」と印象がよくなるでしょう。
お世話になった人だけでなく、病院全体に対して感謝をしていることが感じられます。
次の訪問のときには、また同じ人が対応してくれるかもしれません。
直接お世話になった人だけでなく、お世話になっていない人にもお礼を言うことは、よい印象に残ります。
病院の人と仲良くなれば、診察のとき、いつもより熱心に診てくれることになるでしょう。
ここで、チャンスに差が出るのです。
チャンスをつかめる人には、お世話になっていない人にも「ありがとうございました」という習慣があります。
感謝する理由は、いくらでも見つけられます。
感謝を、もっとたくさんの人に言えないか、工夫しましょう。
お礼を言うことには、お金も時間も不要です。
必要なことは、ささいな気遣いと勇気だけです。
お金を使ってチャンスを得ることは、誰にでもできる簡単なことです。
お金を必要とせず、日常のささいなところでチャンスを増やしていくことで、その人の生活は豊かになるのです。