私はタクシーに乗ったとき、運転手さんに話しかけるようにしています。
何を話しかけるかというと、本当にたわいないことです。
「この辺りは住宅街なんですか」
「いつもこの辺りは、渋滞しているんですか」
「目的地までの近道はありませんか」
「タクシーの仕事で一番つらいことは何ですか」
「タクシーの仕事をするようになったきっかけはなんですか」
何でもいいので、ちょっと気になったことを話しかけます。
ほとんどの場合、話の輪が広がります。
こちらが考えてもいない面白い情報を教えてくれたり、町の昔話を聞かせてくれたりします。
こうした話は誰でもできるわけではありません。
タクシーの運転手さんのように、いつも町を駆け巡っている職業の人だからこそ知っている情報があります。
運転手さんは、本には書いていない情報を知っています。
運転手さんに話しかけることで、単なる移動手段もお得な情報を手に入れるチャンスに変えることができます。
面倒だから話しかけない人もいます。
たしかに話しかけて、話をするのは面倒に感じるところもあります。
しかし、それは潜在的なチャンスを見逃しているということです。
話しかけずにタクシーから降りることもできます。
ですが、せっかく乗ったタクシーの中でもチャンスをつかんでおくことで、ほかの人より多くの得を受けることができるのです。