口数が多ければ多いほど、言葉が軽くなり、人格そのものも軽い存在へと変わってしまいます。
学校の人気者は口数が多いけれど、人気者という評価から見た場合です。
知的な話し方というマナーでは、口数が多すぎることはタブーになります。
お笑い芸人が軽く見られるのは、口数が多いからです。
たくさん話しているから、言葉一言の重みが軽くなります。
新人のお笑い芸人は、少しでも長くテレビに映りたいため、カメラが向けられたときには勢いよく話します。
息をつく暇もないほど、次々に話をしてしまいます。
相手に自分のことをたくさん知ってもらおうと、一度にたくさんのことを早口で話します。
自己アピールだと思っているのです。
聞いている側がうんざりしていることに、気づいていません。
聞く側は、一度にたくさん聞くことはできない。
早口なら、なおさら記憶に残りにくくなります。
口数が多くなると、言葉が軽くなるだけでなく、人間性までも軽く見られるのです。
本当に伝えたいメッセージがあるときは、言葉を短くすればいいのです。
たくさん伝えたいからたくさんの言葉を並べるのではなく、一言に言葉をカットするほうが、相手に伝わりやすくなるのです。