私は以前、次のような悩みを持っていたことがあります。
「自分はこの人のことが好きなのかな。
しかし、どうしたらいいかわからない」。
自分でも相手のことが、好きなのかどうかわからない中途半端な状態を経験したことはありませんか。
実際のところ、私だけに限らずこうした悩みを持っている人は多いようです。
「好きなような、そうでないような」
はっきりさせたいことはやまやまですが、自分でさえどうにもそれがわからない。
こうしたときに、どうすればいいのか当時は悩んだものです。
しかし、今の私なら「こうすればいいんだよ」と、あのころの自分にアドバイスすることでしょう。
「わからないときほど、まずは近づけばいい」
自分に合う人か、それともやはりタイプが異なるのか。
わからないときほど、まず近づけばいいのです。
近づけば「何かがわかる」からです。
近づけば、それなりに何かを感じることができます。
磁石と磁石が引き付け合う関係か、それとも反発し合う関係であるかは、まず近づいてみないことにはわかりません。
少しでも近づけば、引き付け合うか反発し合うかは、ぴりぴり体全身を通して体感できます。
反発すれば、自分とは相性が異なることがわかります。
引き付け合えば、その勢いに乗ってもっと近づいていけばいい。
反発すれば、距離を置く。
単純なことです。
若いころ、私は何て単純なことに悩んでいたのでしょう。
わからないときほど、まず近づいてみればよいだけだったのです。