映画を楽しむコツの1つは、期待値を上げすぎないことです。
面白そうな映画を見つけると、期待値がぐっと上がります。
目を引くタイトルやパッケージだったり、有名俳優が出演していたり、ユニークなあらすじだったりすると、興味をそそられます。
友人が「面白かったよ」「感動したよ」とおすすめしている作品なら「じゃあ見てみようかな」と思うもの。
もちろん映画に期待するのはいいのですが、ここで期待値を上げすぎないことです。
「絶対面白いはずだ!」
「涙が枯れるほど泣けるはずだ!」
「震えるほど感動するに違いない!」
期待値を上げすぎた状態で視聴すると「あれ?!」と思うことが増えます。
拍子抜けすることが多くなる。
想像と違っていたとなることが増えます。
友人から「最高の映画だよ! 絶対面白いから! 死ぬほど感動するから!」とおすすめされた映画が平凡に感じるのと同じです。
高評価の作品も、素晴らしい名作も、感動が半減します。
期待値を上げすぎると、満足の基準も上がってしまいます。
「あれ?! 思ったほどはないな」と思うことが増えてしまい、かえってマイナスに働くのです。
これほどもったいないことはありません。
映画鑑賞で大切なことは「期待をしても、しすぎるな」です。
期待するのはいいのですが、わざわざ意識してまで期待値を上げすぎないことです。
鑑賞する際は「面白そうだな」と思うくらいでいいのです。
期待がエスカレートしそうなら、ほどほどのところでストップをかけるのがいいでしょう。
これは、友人に映画をおすすめするときも通じる話です。
「最高の映画だよ! 絶対面白いから! 死ぬほど感動するから!」とおすすめすると、たいてい逆効果に終わります。
「見てみたけど、別に普通だったよ。思ったほどではなかったよ」となるでしょう。
素晴らしい映画が、普通の映画になってしまいます。
おすすめするときも、期待値を上げすぎない言い方が求められるのです。