外食をするとき、タイミングによって味が変わることがあります。
何度も注文したことがある料理であれば、いつもと違うとすぐわかります。
「おや、いつもと同じ料理のはずなのに、今回はちょっと雰囲気が違うな」
味・歯ごたえ・盛り付けなど、いつもと違っていることがあるものです。
原因はさまざまです。
作る人が違っていたのかもしれません。
食材に違いがあったのかもしれません。
飲食店は本来、安定した品質で料理を提供すべきですが、常に100パーセント実現するのは難しいことがあります。
同じ料理とはいえ、タイミングによって出来に差が出てしまうこともあります。
味覚が発達している人なら、なおさら小さな変化に気づくでしょう。
もちろんあまりに出来が悪ければ、料理を作り直してもらったほうがいいでしょう。
せっかくお金を払っているのですから作り直してもらう権利があります。
しかし、ちょっと味が違う程度であれば、そのままいただくのも悪くありません。
レシピどおりに作っているとはいえ、作っている人の腕によって味に差が出ることがあるものです。
あなたも料理を作るとき、タイミングによって味に違いが出てくることはあるでしょう。
同じ食材であっても、ものによって状態に違いがあって、味や鮮度の差につながることがあります。
「糖度10」とうたったトマトでも、実際は糖度が「9」や「11」ということがあります。
鮮度の高いものやデリケートなものは誤差が生じやすくなり、それは仕方のないことです。
小さなずれではありますが、トラブルと言うほどでもありません。
小さなことにいらいらしているとストレスを感じやすくなり、老けるのも早くなってしまいます。
ここで発想の転換です。
タイミングによって味が変わることも、外食の面白さと考えましょう。
「いつもと違った味をしているね。新人さんが作ったのかな」
「いつもと違った歯ごたえだね。いつもと違った作り方をしたのかな」
「いつもと違った盛り付けだね。新しいチャレンジを取り入れたのかな」
原因追及や犯人捜しは考えません。
面白い変化球として楽しみましょう。
純粋に変化を楽しむのです。
見方を変えれば、あなたの度量を広げるチャンスです。
ポジティブに受け止めれば、あなたの度量も広がって、ますます外食を楽しめます。