第一印象の悪いレストランに遭遇することがあります。
「あのレストランはサービスが悪かった。もう二度と行かない」
そう思うかもしれませんが、決めつけるのはよくありません。
第一印象が悪くても、それだけですべてを決めつけないことです。
もちろん本当に質の悪いレストランということもありますが、一度の体験だけで決めつけるのは早計です。
たまたま新人の店員さんに当たっただけかもしれません。
たまたま混み合っていた時間帯だったのかもしれません。
たまたま賑やかな団体客がいるタイミングだったのかもしれません。
事情なりタイミングなり何らかの悪条件が重なって、サービスの質が低下することはあるものです。
「常に安定したサービスを提供するものだ」という考え方もありますが、そこにいるのは人間です。
少なからずサービスに波があるのは当然です。
人間ですから、うっかりすることがあれば慣れるのに時間がかかることもあるでしょう。
たまたまマナーの悪いお客さんがやってきたり急に団体客が押し寄せてきたりなど、不可抗力もあります。
第一印象が悪いレストランだからといって、一度の体験だけですべてを決めつけるのはよくありません。
心が狭いと息苦しい生き方になります。
たった1回のNGでいきなりレッドカードを出すと、食の可能性の制限にもつながります。
第一印象の悪いレストランでも、もう一度楽しんでみましょう。
「あのときはたまたまだったのかもしれない」
偶然の可能性を考えてみることです。
前回お客さんが混んでいた時間であれば、今回はすいている時間帯に行ってみましょう。
前回ランチをいただいたのなら、今回はディナーを楽しんでみましょう。
2回目は意外と心地よく感じるかもしれません。
きちんとサービスが行き届いていて、悪印象から好印象に変わることがあります。
人間関係でも、第一印象の悪い人が後から印象よく変わることがありますが、同じことがレストランでも起こりえます。
敗者復活戦のチャンスを与えるくらいの余裕はあってもいいのではないでしょうか。
2回目も同じく悪印象になれば仕方ありませんが、再チャレンジの価値はあるでしょう。
ちょっとタイミングが悪かっただけかもしれません。
第一印象の悪かったレストランが、後からお気に入りのレストランになる可能性もあるのです。