会う直前に風邪を引いてしまうことがあります。
「よりによってこんなときに」と焦ります。
ここでどう出るかです。
風邪を引いていても「頑張れば会える」という状況があります。
約束を果たそうとして、風邪を引いたまま無理に会おうとするかもしれません。
たしかに直前のキャンセルはよくありません。
直前のキャンセルは、余裕を持ったキャンセルより感じが悪い。
会う約束をしたなら、事情がないかぎり、きちんと果たすことが大切です。
「約束を破るわけにはいかない」と、自分にむちを打って意地でも会う約束を果たそうとするでしょう。
気合と根性です。
特に真面目な人や責任感の強い人なら、地面を這ってでも会う約束を果たそうとするかもしれません。
しかし、風邪を引いているなら別です。
風邪を引いているなら、無理に会うより延期しましょう。
相手に風邪を移してしまうかもしれないからです。
風邪を移されると、相手は迷惑です。
高熱と倦怠感に苦しめられたり、仕事を休まなければいけなくなったりします。
繁忙期であれば、風邪を引く悪影響も大きいでしょう。
相手に家族がいれば、子どもやパートナーに風邪を移してしまうかもしれません。
気合と根性を出していいところもあれば、出してはいけないところがあります。
風邪を引いているにもかかわらず、無理に会ったせいで相手に迷惑をかけることになってはいけません。
好かれるどころか嫌われてしまいます。
会って楽しく話ができても、相手から風邪を移されると、その後の印象が悪くなります。
「誠実なところを見せたい」と思うかもしれませんが、まず相手のことを考えることです。
相手にしてみれば「風邪を引いているなら会いたくない。移されては困る」と思うのが正直なところです。
頑張ってもらわれては相手も困るのです。
「マスクをしているから大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、注意が必要です。
マスクをしていても風邪が移ることはあります。
風邪のウイルスは大変小さく、マスクの布の隙間を通過します。
ウイルス用と書かれたマスクであっても、口とマスクの隙間からウイルスが漏れます。
風邪を引いたまま無理に会うのは、かえって相手の迷惑です。
風邪に限らず、伝染性のある病はすべて同じ考え方です。
風邪を引いたなら、無理に会うのではなく、延期を申し出ましょう。
キャンセルの連絡は心苦しいですが、相手のためを思って勇気を出してください。
これはマナーです。
きちんと事情を話せば、相手もわかってくれます。
無理に会うより延期したほうが、相手のためです。