出会いで大切なのは、好印象を与えることと思われがちです。
もちろん好印象を与えることは大切です。
悪いことではありません。
好印象を与えれば第一印象もよくなり、いい雰囲気でコミュニケーションができます。
第一印象は長く残ります。
好印象を与えれば、あなたのイメージもよくなり、素晴らしい出会いになるでしょう。
好印象があれば、話も弾みやすくなってご縁も続きやすくなります。
相手が異性であれば、そこから恋愛に発展する可能性もあります。
好印象は、ないよりあったほうがいいのは間違いありません。
しかし、ここに落とし穴があります。
出会いに大切なのは、好印象を与えることとは限りません。
どれだけ好印象があっても、悪印象が1つあれば、台無しになるからです。
人の記憶に残りやすいのは、好印象より悪印象です。
好印象と悪印象の両方があったとき、私たちは悪印象のほうが記憶に深く残る傾向があります。
悪印象は、自分の安全に関わります。
不快感があって強い抵抗を感じると、自分の安全が脅かされると感じます。
一気に評価が下がって「会いたくない」と思われてしまうのです。
出会いでは、好印象を与えることより悪印象を与えないことに注力するのが得策です。
態度も身だしなみも言葉遣いも、印象を上げるより下げないように注意してください。
つまり「加点を狙うより減点を避ける」という考え方です。
「好印象を与えるだろうか」より「悪印象を与えないだろうか」と考えるほうが、やるべきことが見えてきます。
「身だしなみは清潔感があれば十分」といわれています。
なぜ清潔感があれば十分と言われているのかというと、悪印象を与える心配がないからです。
派手な身だしなみで好印象を狙うのは、リスキーです。
派手な装飾品は、人によって不快に感じることがあります。
清潔感さえあれば、少なくとも悪印象を与えることはありません。
そのため「身だしなみは清潔感があれば十分といわれています。
コミュニケーションでも同じです。
相手を楽しませるより、まず不快にさせないコミュニケーションを心がけましょう。
面白いネタがなくてもいいのです。
不快にさせることさえなければ、話の内容は普通で十分です。
出会いで心がけたいのは、加点を狙うより減点を避けることです。
好印象を与えるより悪印象を与えないように注意しましょう。
悪印象を与えることがなければ、ひとまず合格です。
好印象を与えることより悪印象を与えないことに、全力を注いでください。
派手さも華やかさもなく、地味で簡素になるかもしれませんが、そのほうが長期的なメリットがあります。
結果として出会いの満足を高めることにもつながります。