緊張とは、本能的な防御反応です。
脳が危険の接近を察知すると、臨戦状態に整えるため、体が活性化されます。
緊張状態とは、頭の回転が速くなり、脳が普段より活性化されている状態です。
野生の動物はぼけることはありません。
野生の動物にとってぼけることは「死」を意味するからです。
野生の動物にとって、生きることは常に緊張の連続です。
人間も同じです。
普段から緊張を感じている人はぼけません。
適度な緊張は、人の脳を活性化させる力があります。
野生の本能が目覚め、脳の覚醒を促します。
思考力や集中力が高まり、仕事のパフォーマンスが向上します。
役者や俳優が、高齢になってもぼけにくいのは「人から見られる」という緊張があるおかげです。
緊張には苦痛や不快感もあって大変ですが、長い目で見ると、脳の健康に役立ちます。
緊張を感じたら「ぼけの予防になる」と考えると、緊張と上手に付き合えます。
現在のところ、ぼけを予防する薬はまだ開発されていませんが、緊張こそ、ぼけを予防する薬の代わりになります。
いつもリラックスしているばかりのほうが、ぼけのリスクが高まります。
たまにはリラックスするのもいいですが、リラックスばかりではいけない。
刺激も緊張もなく、同じ繰り返しの生活こそ危険です。
緊張と無縁の生活は脳を甘やかしています。
あまり長くぬるま湯に浸かっていると、かえって脳に悪影響です。
ぼけたくないなら、緊張感を持って必死になる時間が必要です。
緊張感を持って仕事をしていますか。
1日1回は、緊張する時間がありますか。
最後に緊張したのはいつですか。
緊張を感じる生活を送っているなら大丈夫です。
緊張しているうちは、脳はずっと現役を維持できます。