あるインタビューで、70代の高齢者がこう言いました。
「これを経験するのは初めてです。少し緊張します」と。
不思議な印象を受けませんか。
緊張すると言いながらも、若々しさを感じるのではないでしょうか。
新しいことに挑戦する姿は、見た目は高齢者でも、心は若者でした。
顔のしわは多くても、心のしわは少ない。
私たちは年齢を重ねるにつれて、だんだん緊張する経験が少なくなります。
知っていることが増える一方、知らないことが減っていきます。
初めての経験が少なくなる一方、慣れた経験が増えます。
落ち着いた時間が増える一方、はらはらどきどきする時間が減っていきます。
変化が少なくなるばかりでは、感動も減るばかり。
しかし、緊張する機会が完全になくなるわけではありません。
本人の心がけと努力次第で、いくつになっても緊張を経験できます。
人生は、素晴らしい可能性で満ちています。
緊張を経験できるうちは、年齢を重ねても心は若々しさを保てます。
緊張しているうちはぼけません。
緊張は、心の老化を防ぎ、若返らせる力があります。
緊張できるうちは、まだまだ若い。
緊張を楽しんでいるうちは、もっと若い。
心と体が引き締まった生活を送っているかぎり、若々しさを保てます。
緊張感を持って仕事をしている人は、高齢になっても、生き生きしていることこそその証明です。