あなたは今、こう思っているかもしれません。
「人前で緊張をさらすと、多くの人からひどく驚かれるだろう」と。
「私が緊張すると、みんなに心配されるだろう。大事件に発展するだろう」と。
いいえ、それは誤解です。
残念ですが、実際はさほど驚かれません。
心配もされません。
大事件にも発展しません。
そもそもそれほど注目もされていません。
どれも過大評価で考えすぎです。
あなたの発表が始まるやいなや、居眠りを始める人さえいるでしょう。
聞き手からすると、話し手の事情なんて無関心です。
「何だかあの人は緊張しているな」と思われるくらいでしょう。
あなたも発表を聞く側になったとき、話し手が緊張しても興味がないはずです。
話し手が多少緊張していても、別におかしく思わないはずです。
「人前だから少し緊張しているのかな」「人前に慣れていないのかな」と思うくらいでしょう。
驚くわけでもなければ、心配するわけでもない。
見下すわけでもなければ、ばかにするわけでもない。
「とりあえず話が聞きにくいから、もう少しリラックスしてよね」と思うくらいです。
自意識過剰になっているだけ。
誰もあなたの事情に興味はありません。
結局のところ、みんな一番興味があるのは自分です。
他人が緊張で苦しんでいたところで、人ごとにすぎません。
それに気づけば、余計な緊張をするだけ損だとわかるでしょう。
力を抜いてリラックスすればいいのです。
余計な妄想を膨らまして、無駄に神経を消耗しないこと。
聞き手の無関心に気づくと、いい感じに力が抜けます。