緊張に悩んでいると、永遠に続くような錯覚に陥りがちです。
重要な局面が近づくにつれて緊張も強くなり、心が落ち着きません。
情緒が不安定になり、感情の波も激しくなる。
苦しいストレスのせいで、時間の進み方がいつもより遅く感じられる。
「緊張が死ぬまで続くのではないか」
心に余裕がなくなると、おかしな方向に考えが向かい、非常識な発想をしてしまいます。
しかし、ここで気づいてほしいことがあります。
今の緊張が終わるときを考えてみてください。
終わりのない緊張はありません。
どんな緊張も、永遠に続くわけではない。
人前での恥ずかしい試練も、いったん乗り越えれば、緊張から解放されます。
「あの緊張は何だったのだろうか」と不思議に感じるでしょう。
むしろ緊張に苦しんでいた自分が、懐かしく感じるでしょう。
「また経験したい」と思い始めるようになることもあります。
終わるまでの我慢。
緊張に苦しむのは一時的です。
長い人生から見ると、一瞬の出来事。
「終了が迫っている」とわかれば、永遠に続くような感覚から解放されます。
「まだ終わらない」から「もうすぐ終わってしまう」という気持ちに変わるでしょう。
いずれ緊張から解放される日が来るのですから、気楽に考えようではありませんか。
気楽に考えたほうが、明るい気持ちで立ち向かえます。