賢い消費者になるためには、セールストークとの付き合い方が大切です。
商品の魅力を伝える販売員は、言葉のマジシャン。
消費者の購買意欲を刺激するため、言葉巧みな話術であなたを誘ってきます。
「皆さん、これを使って大満足しています」
「利用者の97パーセントが、再度申し込まれています!」
「私もこれを使っていて、すっかり悩みが解消されました」
こうした言葉を聞かされると、購買意欲を刺激されるでしょう。
しかし、セールストークの多くは、大げさに語られている傾向があります。
嘘にならない程度なら、少し大げさなセールストークはよくあること。
「満足されています」を「大変満足されています」と言い換えるのは日常茶飯事です。
どの販売員も、セールストークの一環として、大げさな表現を使ってきます。
販売員の話をすべて完全に信じ込むと、興奮してしまい、冷静な判断を失います。
そのため、セールストークを聞くときは「大げさに話している」という前提で聞いたほうがいいでしょう。
「この話は本当だろうか」
「少し大げさに言っているのではないか」
「実際はこれほどうまくいかないはず」
セールストークは、話半分で聞くくらいがちょうどいい。
一歩後ろに下がって、客観的に冷めた考えでいたほうが、冷静な思考を保てます。
賢い消費者なら、常に自分の頭で考えます。
販売員の言葉を完全に信じて購入するのではありません。
販売員の言葉は参考として聞くだけにとどめ、あくまで冷静な状態で判断して購入するようにしましょう。