品物を、代金と引き替えに渡すことを「代金引換」と言います。
略して「代引き」と呼ばれることもあります。
代金引換は、インターネット通販が普及するなか、クレジットカード以外の決済方法として利用数が増加した背景があります。
単なる支払い方法の1つとして見過ごされがちですが、代金引換の有無は、業者の信用を見分けるポイントの1つになります。
支払い方法に「代金引換」が用意されていれば、評価を高くしていいでしょう。
代金引換は、どんな販売業者でも利用できるわけではないからです。
代金引換をするには、運送会社による審査に通る必要があります。
業者の住所・業務内容・銀行口座など、総合的に厳しく審査されます。
代金引換による支払いができる業者は、運送会社による厳しい審査に通っている証明と言えるため、一定の信用はできるでしょう。
実際のところ、販売業者にとって代金引換は、歓迎される支払い方法ではありません。
銀行振り込みに比べて現金の回収が遅くなる上、運送会社に手数料を取られるためです。
にもかかわらず、あえて代金引換の準備があるのは、利用者の不安を少しでも取り除きたい思いがあると考えられます。
ただし、きちんとした業者であっても、代金引換を取り扱っていないところもあります。
手数料を削減したい狙いがあったり、そもそもインターネット上の取引のみで、代引きという概念がなかったりする場合などです。
代金引換の有無だけで業者の質を決め付けるのはよくありませんが、評価基準の1つとして把握しておくといいでしょう。