家族内の会話では、同じ話を繰り返し聞かされることがあります。
以前に一度聞いた話を、初めて話すような口調で再び話し始められると、一瞬戸惑います。
一度や二度ならまだ許せても、毎回続くと、さすがにげんなりします。
「その話なら、前にも聞いたよ」
うっかり言いそうになりますが、このときに大切なことがあります。
同じ話を何度もされる原因は、パターンがあります。
相手の話をきちんと聞いていない場合が多いのです。
適当に話を聞き流していると、話している人は「きちんと聞いていない」と不満に思います。
会話に、もやもやした消化不良の感覚が残る。
すっきりした感覚が得られず、また別の機会で言いたくなってしまうのです。
胸に手を当てて振り返ると、心当たりがあるのではないでしょうか。
とりわけ家族内の会話は、家族だからこそ聞き流しがちです。
話をじっくり聞くことは、相手を理解するだけでなく、絆を深める意味もあります。
1つ1つの話を、腰を据えて、じっくり聞くことが大切です。
体と顔を向け、相づちを打ちながらしっかり聞きましょう。
途中で話を遮らず、最後まで話を聞きます。
無口のまま聞くより「なるほど」「そうだね」と言えば、ますます喜ばれます。
「しっかり聞いてもらった」という感覚があれば、同じ話を繰り返すことがなくなるのです。