ベテランの面接官は、質問を2回繰り返すのが特徴です。
なぜ、同じ質問を2回繰り返すのか。
それは、本当の真相を探るためです。
たとえば、面接の際「留年をした理由は何ですか」という質問をされたとします。
留年をした人は、面接で聞かれやすい質問ですね。
ここで応募者は「理由は○○です」と答えた後、ベテランの面接官は続けて、こう質問するのです。
「本当の理由は何ですか」と。
同じ質問を、2回繰り返す。
1回目の回答はうわべであることを見越し、同じ質問を繰り返すことで真相を探ろうとします。
面接官がきりりとした表情で「本当の理由は何ですか」と迫ってくれば、心に入り込まれるような感覚を覚えるでしょう。
ベテランの面接官によく見られる、実にうまい質問方法です。
うっかり露骨な本音を言いそうになりますが、要注意。
面接であることを思い出してください。
いくら本音とはいえ露骨な話をすれば、やはり社会常識を疑われ、選考に悪影響です。
焦らず落ち着いて、言葉を慎重に選びながら、常識にのっとった回答を心がけることが大切です。
これは、ほかの質問でも同じです。
「志望動機は何ですか」と質問されて答えた後「本当の志望動機を教えてください」と迫ってくる。
「あなたの弱点は何ですか」と質問されて答えた後「本音で語ってください」と迫ってくる。
「すぐアルバイトを辞めた理由は何ですか」と質問されて答えた後「本当の理由は何ですか」と迫ってくる。
「本当の理由は何か」と質問されても、露骨な本音には要注意。
「ほかに理由はありません。今、お話ししたとおりの内容です」
堂々と胸を張って答えるだけです。