グループディスカッションで、最も高い評価を得やすい立場はあるのでしょうか。
実はあります。
ずばり、司会者です。
グループディスカッションは、普通の面接では見えない点を確認するために行われます。
積極性・協調性・主体性。
集中力・決断力・論理的思考力。
対人能力・気配り・リーダーシップなどです。
司会者は、こうした点を最も表現しやすい立場です。
同時に、最も目立つ立場でもあります。
したがって、司会者が有能である場合、最も高い評価を得やすくなるのです。
では逆に、最も低い評価を得やすい立場は何でしょうか。
実は、これも司会者なのです。
司会者は、目立つ立場であるゆえに、成功も目立ちますが、失敗も目立ちます。
司会者が無能である場合、最も低い評価に陥りやすくなります。
誰でも進んで司会者になればいいかというと、それは危険な考えです。
「採用率が高い」という安易な理由から、司会者に立候補するのは得策ではありません。
まったく司会に不慣れな人が対応すれば、自分の失敗が目立つだけでなく、ほかのメンバーの印象まで下げてしまいます。
グループ全体に迷惑をかけることになります。
司会者への立候補は、リーダーシップや議論の進め方など、自信のある人物が適任です。
「自分には司会者としての能力がある」と自信のある人が、立候補すべきでしょう。
「司会者だけが目立って羨ましい」と思いますが、実はそうとも言い切れません。
グループディスカッションの善しあしは、司会者の手腕にかかっています。
グループディスカッションは、グループ単位で評価されやすい傾向があります。
司会者がうまければ、自分だけでなく、グループ全体に好影響なのです。