ドラマや舞台では、主役がいれば、悪役がいます。
主役といえば、性格がよくて正義感にあふれている人物という設定が一般的です。
悪役といえば、性格が悪く、あくどい考えを持つ人物という設定が一般的です。
やはり主人公には誰もなりたがる一方、悪役は避けたがります。
悪役はイメージが悪いからです。
悪役を演じて悪いイメージができると、プライベートでも「悪い人」と誤解されかねません。
決してそうではなくても、悪役を演じると、誤解されることもあるでしょう。
ここに大切な事実が隠されています。
悪役は、誰でも演じさせてもらえるわけではありません。
実際は、素の人間性がいい人だけが、演じさせてもらえます。
イメージが大切な俳優業です。
悪役を演じると、イメージがすぐ悪くなり、仕事や私生活に支障を来すでしょう。
悪役を演じる人は、もともとの人間性のかなりいい人が選ばれます。
悪役を演じても、素の人間性のよさが、悪いイメージをはねのけられるからです。
つまり、悪役を頼まれる人は「素の人間性がよい」と認められているのです。
ドラマや舞台で、悪役を演じる人を見ればわかります。
悪役を演じる人は、必ずいい人です。
演じる悪役とは逆に、実際は謙虚で、前向きで、明るい人間性を兼ね備えています。
そういう人間性を兼ね備えているから「悪役」を演じても「悪い人」とは思われないのです。
「悪役を演じてほしい」と言われたときは、チャンスです。
「君の明るいイメージなら、悪役を演じても、はねのけられる」と褒められているのです。