あなたは普段、歯を触ることはありますか。
歯を見たり磨いたりすることはあっても、じっくり歯を触ることは少ないのではないでしょうか。
軽く歯に触れるくらいならあるかもしれませんが、意識的に歯を触ることは、意外と少ないはずです。
当たり前にあると思われがちですが、あらためて考えると、歯が硬いのはありがたいことです。
ご存じですか。
人の体の中で最も硬いのは、骨と思われがちですが、違います。
人の体の中で最も硬いのは、骨ではなく、歯です。
歯は、骨よりも硬く、水晶や石英と同じ硬さがあります。
硬さは「モース硬度」と呼ばれる尺度で表されます。
1から10までの10段階あって、1が最も柔らかく、10が最も硬いことを意味します。
爪のモース硬度は「2.5」。
骨のモース硬度「5」。
歯のモース硬度は「7」です。
ちなみにダイヤモンドのモース硬度は「10」です。
人の体の中でも、歯が圧倒的に硬いのです。
硬い歯があるおかげで、今日も食べ物を噛め、おいしくいただけます。
私たちは、硬い歯への感謝を忘れています。
歯は硬くて当たり前と思いますが、骨より硬い歯があるおかげで、今日も食事の際、噛んだり噛み砕いたりできます。
たまには歯を触ってみましょう。
触るだけでいいのです。
自分の歯とは長い付き合いだというのに、触ってあげないのはかわいそうです。
前歯だけでなく、奥歯も触ってみましょう。
指先の爪で、こんこん軽く打ってみてください。
硬い歯への感謝を思い出すためです。
「こんなに素晴らしいものが口の中にあったのだね!」と気づけるでしょう。
就寝前の歯磨きの際、一緒に歯も触って感謝すれば、気持ちよく寝られるでしょう。
きちんと歯を磨いてケアをしようという意識も強くなるでしょう。
硬い歯に感謝すると、噛むことにも食べることにもありがたみを感じるようになります。
あなたの歯は「白い宝石」なのです。