恋をしたことのある人なら、一度は恋に悩んだことがあるはずです。
相手が好きなのに、うまく心が通い合わなかったり、すれ違ったりする悩みです。
どうすればもっと相手とうまく関係を築くことができるのか。
私も恋の悩みを何度も経験したことがありますから、痛いほどわかります。
私が初めて女の子と付き合い始めたのは、中学2年生のときでした。
たまたま、同じクラスの女の子が、ある夏の日の放課後、突然私のところにやってきました。
もっと正確に言うと、その子の友人が、まずやってきました。
どうやら、彼女本人から口に出して言うのがあまりに恥ずかしいらしく、彼女の友人を通して、気持ちを伝えようという作戦でした。
彼女は、かなりどきどきしていたでしょう。
しかし、本当に一番どきどきしていたのは、私のほうでした。
初めての告白に、どうすればいいのかわからず、あたふたしたのを覚えています。
かなり男らしからぬ態度に、今思い出しても本当に恥ずかしいです。
「付き合ってほしい」と初めての「告白」に、私は「Yes」とも「No」とも答えられず、曖昧に終わってしまいました。
私は、返事すらできなかった最低の男でした。
そこから、私の恋の悩みが始まります。
一度告白されると、今まで気に留めていなかったその子のことが、妙に気になり始めました。
告白という形で自分に気持ちがあることを知った私は、彼女に注目せずにはいられませんでした。
授業中、休み時間、放課後など、今まではその子の存在すら気にもしなかったのが一転して、その子のことばかり気になりました。
好きになったのは相手からでしたが、のちのち、私の気持ちのほうが、大きくなってしまっていました。
それで5カ月後のクリスマス前に、今度は私から告白して「OK」という返事をもらったのです。
ただ付き合い始めるまでに、なんとまあ時間のかかったことでしょう。
ようやく付き合い始めたのもつかの間、次の恋の悩みが始まりました。
付き合うことを始めて経験する私は「付き合うとは、どういうものだろうか。どうすればいいのかな」と、悩んでいました。
今考えると、あまりに子どもっぽい恋の悩みです。
今、書いていても恥ずかしくて、指を動かすのが大変です。
しかし、当時は、真剣に悩んでいました。
誰でも「初めて経験すること」には、あたふたしてしまうものです。
デートの仕方もわからず、付き合い方もわからず、ただ一緒にお話をするというかわいらしいお付き合いだけでした。
噂はすぐクラス中に広まります。
それを気にしていたのもあって、余計に行動が鈍ってしまっていました。
曖昧な私の行動や態度やらで、そのお付き合いの最後は「自然消滅」という形で終わってしまいました。