私が初めて告白を経験したのは、14歳のときでした。
告白をされた経験も告白をするという経験も14歳のときで、生涯忘れることのできない出来事です。
当時クラスではあまり目立たなかった子が、学校の授業が終わった放課後に突然、友人と一緒に私のところへやってきました。
まだ告白ということに慣れていない私は、かなりどぎまぎしていたことを覚えています。
もう1人一緒にいた友人は、仲介役でした。
本人から告白するのがあまりに恥ずかしいらしく、その子の友人が、代わりに気持ちを伝えてくれました。
「あのね。○○さんが貴博君のこと、好きだって」
友人の女の子が、間接的に伝えてくれました。
しかし、それ以上に、自分のほうが初めて告白されるという経験に、頭が真っ白になっている状態でした。
何事も初めてというのは、強く緊張してしまいます。
私は告白に慣れていないせいで、きちんとした返事もできず、YesでもNoでもない中途半端な答え方をしてしまいました。
思い出しても、情けなくなります。
その子に告白されてからというもの、今まで気にしていなかったその子のことが、急に気になり始めました。
目立たない子が告白をしてきたことがきっかけで、私も彼女に注目してしまうようになったのです。
一度気になり始めると、どんどんその子に興味が湧いてきます。
いつの間にか、私のほうが彼女に惚れていました。
その年の暮れに、今度は私から告白するという勝負に出ます。
そこでようやくOKが出て、付き合い始めました。
お互いに、まだ14歳でした。
告白をされ、告白をするという両方の経験ができたことは、恋愛について深く考えることができたよい機会でもありました。
初めてのことは何もわからないので、体当たりです。
その後は恋愛を繰り返していくうちに、共通するコツがあることに気づき始めます。
今回は「告白」というテーマに絞り、学んできたことを公開します。
告白は、実はする前にすでに結果が出ています。
告白そのものがどうなのかというより、告白するまでにどれだけ相手によい印象を与えることができたかがポイントです。
これはちょうど学校のテストと同じようなものです。
学校のテストでどれだけ良い点数がもらえるかは、実はもうテストの段階で結果が出ています。
日頃から勉強している人は、必ずテストでもよい結果を得ることができます。
しかし、いつもはまったく勉強しない人が、テスト前に猛勉強をしても、なかなか思ったとおりの結果を出すことはできません。
ここは、告白することと同じなのです。
あなたは、告白そのものが重要だと思っているのではないですか。
告白は、単なる本番にすぎません。
よい結果が出せるかは、どれだけその人とコミュニケーションを交わし、お互いがどのくらい理解できたかによって決まるのです。
告白は単なるテスト本番にすぎないのです。
告白に頭を抱えるより、たわいない会話からプライベートな会話まで、コミュニケーションの量を増やすほうがよほど重要です。
私が初めて告白された経験は、ある日突然気にもかけていない子からの告白でした。
日頃からその子と話すことがなく、私は相手のことを何も知らない状態でした。
お互いのことがわかっていれば「この子は自分のことが好きなのではないか」と、心の準備をすることができたでしょう。
突然のぶっつけ本番は、する側もされる側も大変なのです。
告白本番までに、少しでも相手に自分のことをアピールして知ってもらうことのほうがよほど大切です。
告白をする前に、結果が出ています。
告白前の準備こそ、大切なのです。