洗顔をする際、道具を使えば、きれいに角質が落とせることをうたう商品があります。
「洗顔用ブラシ」や「洗顔用スポンジ」などです。
もちろん顔に当てるものですから、綿のように大変柔らかくできているのが特徴です。
体を洗うときは、タオルなどの道具を使って洗っていますから、顔も道具を使ったほうが、きれいになるのではないかと思います。
しかし、思い込みです。
特別な理由がないかぎり、道具を使って洗顔するのはおすすめしません。
肌は、ごしごし洗えばいいわけではありません。
道具を使うことで、肌に余計な摩擦を与えてしまい、肌が悪化しやすくなるためです。
ピーリングを除いて、ごしごしするのはよくありません。
ピーリングは週に1、2回ですから、古い角質だけを落とすことができ、肌に無駄なダメージを与えません。
ピーリングとは違い、普段の洗顔は毎日しますし、1日に複数回します。
また、ブラシやスポンジに洗顔料をつけようとすると、洗顔料の使用量が多くなる傾向があります。
洗顔料の使用量が多くなることに加え、道具で摩擦も加わるわけですから、洗顔時間も長くなりやすい。
結果として、肌を傷めてしまいやすくなるのです。
道具に欠陥はなくても、道具を使うことで不自然な洗顔になり、結果として肌を傷めやすくなります。
原則、道具を使った洗顔は不要です。
洗顔は、手だけで十分です。
たとえプロが行うピーリングでも、ブラシやスポンジを使うことはありません。
手で行っているはずです。
肌に一番優しいのは、やはり人間の肌なのです。