「肌が怠けないように、高機能の化粧品を使うべきでない」
世間でそうした声を耳にすることがあります。
高機能な化粧品ばかりを使っていると、肌が怠けてしまい、本来の機能が失われるという主張です。
肌が怠けないように、あえて化粧水や乳液などを使わない日を作る美容法なども存在するようです。
しかし、私はこの方法に、断固として反対します。
まず前提として、肌はそう簡単に怠けることはありません。
肌の弾力は、コラーゲンとエラスチンなどのタンパク質と水分量によるものです。
汗や皮脂の分泌量は、自律神経が制御しています。
体の恒常性を保つために自律神経を鍛える方法は存在しますが、化粧品の影響を大きく受けません。
毛穴の収縮には筋肉も関係していますが、影響があるとしても、わずかな影響です。
高機能な化粧品を使って、肌が怠けることはほとんどありません。
むしろ、何もしないことによる悪影響のほうが、はるかに大きいです。
洗顔の後に何も塗らなければ、肌が乾燥して、しみやしわの原因になります。
UVケアをしていないと、紫外線の影響によって、肌が大ダメージを受けます。
いくら肌を鍛えるからとはいえ、まったく何もしないのはよくありません。
肌を鍛えるつもりで何も塗らないほうが、余計に肌の悪影響になるのが現実です。
美しい肌を保ちたければ、やはりきちんと肌を配慮することが大切です。
怠けるという言葉に、騙されてはいけません。
洗顔できれいに汚れを落とす。
化粧水で保湿して、乳液でカバーする。
UVケアで紫外線をカットする。
むしろ高機能な化粧品は、どんどん使うべきです。
今は科学技術が発達し、一昔前では実現できなかった機能を備えた化粧品がたくさんあります。
肌に浸透しやすいように、分子を小さくして、浸透力を高めた化粧水。
保湿力を高めた特殊な乳液などです。
こうした高機能の化粧品は、どんどん使うべきです。
どんどん使うからこそ、そこで美肌の差がつくのです。