青空に雲があれば、しばらくじっと見続けてみましょう。
10秒ほど見続けた後、別のところに視線を移すと、驚きます。
目に雲の像が、しばらく残り続けているのです。
ずっと同じものを見続けていると、目の網膜に像が焼き付いてしまうために起こる現象です。
別に目の病気ではありません。
人間に備わる、目の性質の1つです。
これと同じようなことが、メイク中にも起こります。
化粧台の前に座れば、自分の顔とにらめっこ。
鏡で自分の顔をずっと見続けていると、目が慣れてきて、次第に目に残像が発生し始めます。
メイクの具合を確かめる感覚が鈍くなって、メイクの善しあしが判断しづらくなる。
その結果、いつの間にか余分なアイラインやリップライナーを入れてしまうことがあるのです。
こうした失敗を犯さないよう、メイクの途中、鏡から視線を外す時間を作りましょう。
ほんの10秒程度の小さな休憩です。
たとえば、窓の外の風景を眺めたり、部屋の様子を見渡したりします。
まったく別の光景を目にすることで、目の網膜の残像をリセットする働きがあります。
目安は「3分に1回」です。
3分に1回、10秒程度の休憩を入れましょう。
鏡から視線を外す時間によって、本来の目の感性が戻ってきます。