交流会が終わった後、名刺交換をした人から数多くのメールをいただきます。
これが面白いのです。
不思議です。
メールを読むと「ああ。テンプレートを使っているな」とわかるものがあります。
ご存じのとおり、テンプレートというのは、あらかじめ用意した定型文章です。
ビジネスでは頻繁にメールをするため、テンプレートを利用するのが一般的です。
異業種交流会の後でもメールをいただくのですが、なぜかテンプレートを使っているものは、すぐわかってしまいます。
出来すぎた内容なのです。
メールの内容は礼儀正しく、完璧な文章です。
礼儀があり、丁寧な内容は大切ではありますが、完璧すぎる文章は、何か引いてしまうものがあります。
何か急に残念な気持ちになります。
たとえ、礼儀正しく丁寧な内容でも、冷たい印象を受けてしまうのです。
「自分以外の人にも、同じような文章を一斉送信しているのだろう」と思ってしまうのです。
「出会えて本当によかったです」という文章が「どうせ社交辞令だろう」と白けてしまう。
テンプレートは大変便利ではあるのですが、危険なのです。
おそらく私のような印象を持っている人は多いのではないでしょうか。
一方、テンプレートを使っていないなという文章も、わかります。
文法が少しおかしかったり、誤字脱字があったりなど、ささいな間違いがあるのです。
仕事の契約書などではあってはいけませんが、交流会での場合、温かい印象を受けます。
テンプレートを完全否定しているわけではありません。
必要な部分もあります。
テンプレートを使っていいのは、冒頭の言葉と連絡先だけです。
自分の名前、電話番号、メールアドレスなどを誤字脱字で間違えては、連絡が取れなくなります。
そこ絶対に誤字脱字が許されないので、テンプレートを使うべきですが、それ以外は、テンプレートを使わないほうがいいのです。
内容に関しては、その場で思いついた内容を列挙しましょう。
何でもかんでもすべてテンプレートを使っていると、逆にチャンスを失うでしょう。