執筆者:水口貴博

テーブルマナーの達人が心がける30の心得

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マナー違反もマナーになる場合がある?

マナー違反もマナーになる場合がある? | テーブルマナーの達人が心がける30の心得

フィンガーボールについて、有名がエピソードがあります。

その昔、イギリス国王エドワード8世が、アラブ首長の要人を招待して開いた夕食会がありました。

そのとき、アラブの要人の1人がフィンガーボールの使い方をよくわかっておらず、思いがけない行動に出ます。

なんと、飲み水と勘違いをして、がぶがぶ飲み始めたのです。

それを見たイギリス国王エドワード8世は、とっさの素晴らしい判断をしました。

アラブの要人に恥をかかせてはいけないと思い、自分もフィンガーボールの水を飲んだのです。

これは実際にあった実話です。

テーブルマナーに熟達した、エドワード8世のとっさの判断、かっこいいと思いませんか。

「マナー違反がマナーになる」という特殊な例です。

なかなか普通の人にできることではありません。

普通、マナー違反はかっこ悪いと思います。

しかし、相手に恥をかかせないためにする意図したマナー違反は、逆にかっこよくなります。

優しい気遣いと、とっさの判断による知的さが感じられるからです。

もちろん他人に迷惑がかかるような、あからさまな内容は避けるべきです。

しかし、相手がテーブルマナーを知らず、うっかりマナー違反をしたとき、あえて同調する。

時と場合によりますが、そういう選択肢を兼ね備えていれば、臨機応変に対応できる幅が広がります。

きっと、エドワード8世のような、粋なテーブルマナーの上級者になれるに違いありません。

テーブルマナーの達人が心がける心得(23)
  • 相手がマナー違反をしたら、恥をかかせないよう臨機応変な行動に出る。
食とマナーを大切にする人は、肉の一口目に、レモンや調味料をあえて振りかけない。

テーブルマナーの達人が心がける30の心得

  1. テーブルマナーの上級者への道のりは、短い。
  2. レストランの予約は、面倒とはいえ、しないほうがもっと面倒なことになる。
  3. 大きめの荷物やコートは、クロークに預けるのがマナー。
  4. 案内されたテーブル席に座るときは、左側から。
  5. テーブルマナーにたけた人の皿には、1滴のスープも残らない。
    どうやっているのか。
  6. 食事がいっそうおいしくなるよう、できるだけ明るい話題を心がける。
  7. 上級者は「すみません」「落とす」という言葉は、あえて使わない。
  8. 食事中のげっぷ・くしゃみ・おならを少しでも防ぐ方法。
  9. 熱い飲み物を飲むとき、一口目は軽く口をつけて、熱さを確認。
  10. レストランで露骨なお金の表現は、できるだけ避ける。
  11. ステーキとライスを楽に食べる方法。
  12. 知らない人が多い、ナイフレストが登場したときのマナー。
  13. テーブルマナーの上級者は手を挙げずに、給仕を呼べる。
    その方法とは。
  14. 苦手な食べ物があるときの上手な対処法。
  15. 給仕との会話は、料理の味をより引き立てるためにある。
  16. 朝食や昼食を10分以内で食べ終えてしまう人が注意したい食べ方。
  17. 噛んでいる途中で、次の一口を口にしない。
  18. 食事は量ではない。
    噛む回数と時間だ。
  19. ささいなマナー違反は、見て見ぬふりをするのがエレガント。
  20. 「何だかこの人と一緒にいると話しやすい」そんな人が心がけている、見えない気遣い。
  21. サラダがフォークに刺さらないときの解決法。
  22. おなかがすいていない状況で料理を食べるとき、心がけたいこと。
  23. マナー違反もマナーになる場合がある?
  24. 食とマナーを大切にする人は、肉の一口目に、レモンや調味料をあえて振りかけない。
  25. 残すことがわかっているなら、量を少なくオーダーするのがエレガント。
  26. 口元の汚れを拭いたと思われない、上手な工夫。
  27. 女性から一目置かれる、かっこいい会計の済ませ方。
  28. テーブルマナーの上級者は、現金による支払いを嫌がる。
  29. お会計は、手のひらに文字を書くポーズで伝えることができる。
  30. フォーマルなレストランで別々の会計は、マナー違反。

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