かっこいい食事マナーを身につけているかどうかは、食事の後にわかります。
テーブルを離れるときに、しっかり椅子を戻していますか。
きちんと椅子をきれいにテーブルに戻しているなら、合格です。
気持ちよく、食事を終えることができています。
レストランなどのサービス業では、お客さんの態度で、サービスが変わるとのことです。
サービス業では、マナーを守って食べに来るお客さまを大切にします。
マナーを守って食べる人を、見ている人はきちんと見ているのです。
お客さまの食事に対するマナーが見えるのが、食事の後です。
椅子をテーブルからはみ出したまま帰っていく人は、ただ食事だけ済ませたい人です。
食事マナーを身につけている人は、片付ける人のことまで考えている人です。
食事の後には、ウエイターやウエイトレスさんが、片付けにやってきます。
実際に食事を本当に片付けるのは、店員さんのお仕事ですから、全部をする必要はありません。
ささいなことでいいのです。
それが、食事が終わった後の椅子です。
食事が終わって椅子をきちんと戻して帰る人は、これから片付けに来る人に対して礼儀を持っている人です。
椅子を戻すことで、片付ける人たちが、うんと楽になるわけではありません。
うんと楽にはなりませんが、お客さまの「ごちそうさまでした」の気持ちをうかがえます。
椅子は、お客さまの気持ちが目に見えるところです。
大切なことは、相手のことをきちんと考えている気持ちなのです。
食事ではただ食べるだけでなく、片付ける人の気持ちも考えて、終えることが必要なのです。