本当にファッションセンスがある人は、服をたくさん持ってはいません。
同じ服を何枚も持っています。
個性を追求すれば、色も形も傾向は安定します。
たとえば、あなたがお気に入りの服は何着ありますか。
おそらくは、3着程度でしょう。
人によっては「お気に入りは1着だけ」という人もいるに違いありません。
そもそも人の性格は、頻繁に変わるわけではありません。
昨日「赤が好き」と言っていた人が、今日になって急に「青が好き」ということはありません。
昨日「落ち着いた服が好き」と言っていた人が、今日は急に「派手な服が好き」と好みを変えることもありません。
変わりにくい性格が反映された服もまた、変わりにくいです。
遊びに出かけるため、服を選ぼうとするときは、おそらくいつも同じ服になっているはずです。
もちろん完全に同じというわけではありませんが、似たような色、似たような形や素材の服になるでしょう。
そもそも、本当にお気に入りのものは、そういうものです。
たくさん服があっても、普段から着ている服はいつも同じで、そのほかの服はほこりをかぶっています。
「よく着ている服」と「年に1回も着ない服」にわかれます。
ファッションは、見栄のためにするものではありません。
ファッションは、個性をより、伸ばすために着るものです。
さあ、ここまでくれば正しい洋服の買い方が見えてきますね。
お金をかけるべきは、普段からよく着る服です。
本当に気に入った服は同じものを何着も買います。
同じ服を2着目、3着目買うときに、ファッションセンスが磨かれます。
個性を主張できる服を見つけたということです。
長く付き合おうとする覚悟ができている証拠です。
お気に入りの服ですから、身につける機会も増え、お金の面でも無駄がなくなります。
これが、ファッションセンスを磨くということなのです。