相手に振られて失恋をしてしまえば、無意識のうちに過去の楽しかった日々を思い出してしまうようになります。
大切なものは、失ってからその価値に気づきます。
大切な人も、いなくなってから、その存在価値にようやく気づくのです。
一緒にデートした数々の思い出や、一緒に過ごした甘い過去の記憶がよみがえります。
しかし、いくら過去を懐かしんだところで、戻ってくるわけではありません。
同じ瞬間は、二度とやってきません。
「そんなこと、言わないで!」
そう思うかもしれませんが、事実として、同じ時間は今この瞬間が、最初であり最後なのです。
大切な人との別れによって、同じ時間は二度と戻ってこないことに気づきます。
すると、時間への意識も変わってきませんか。
二度と同じような時間は戻ってこないからです。
私は付き合っている人と別れるたびに、時間の貴重さを痛切に感じました。
別れるたびに過去を懐かしんでしまい、でも同じ時間は二度と戻ってこないということに気づきます。
そして、これからの時間の使い方がうまくなっていくということを繰り返しています。
時間に感謝するようになったのです。
「あのときにもっと楽しんでおくんだったな」という後悔は、後になればいつでもできます。
しかし、楽しむための時間は、そのときしか味わえない瞬間です。
つらい経験は、あなたに大切なことを教えてくれる先生です。
大切な人を失い、今はつらい時期でも、そこから学びを得てください。
同じことを二度と繰り返さないために、過去を振り返り、心に留めておきましょう。